MEMORY-君と過ごした夏-






「話があるので、蒼太のお墓で待ってます…って…」


話ってなんだろう…

でも、メールじゃ話せないようなことなんだよね…


「って、急がなきゃ!」


慌てて着替えて、部屋を出る。

リビングに向かうと、いつもと同じいい香りが漂ってきた。


「お母さん、おはよう」

「奈央、おはよ」


今日の朝ご飯はスクランブルエッグにソーセージ…

…急いでるけど、美味しそうだし…食べてから行こっかな。


「いただきまーす」


パンッと手を合わせて、食べ始める。

…やっぱりお母さんの料理、美味しいな。