それから眠らずに朝をむかえた
眠かったのにもう眠いとも思わない


『狐涙姫様もう休んでください、お体が心配です』


「ありがとう、でも大丈夫ですから」


もうお母さまは戻ってこない声も聞けない‥


涙を流しすぎてもう涙も出なくなったころあることを思いだした


「あの洞窟‥」



『狐涙姫様!何処へ行かれるのですか!?』


お幸ごめんなさい!
私にはそれしかないのです!!


そして私は草履をはかないままあの場所へと向かった