涙の殺し屋



『いい、ワシがする!』


急に意識が遠のく


『おい、すまないがやらないといけないのでな』


「「君は‥?」」


「おまえにだけには言っておく、ワシの名はプリゼフ.リューク。悪魔界のプリンスというものだ、訳あって狐涙の体を借りている」


「「じゃあ洞窟の化け物って‥」」


『ワシだ、昔から住んでいた』


遼東の顔が少しこわばるのがわかる


『すまないな』


右手の手袋を外し指をならそうとする