『おい、お主!聞こえるか!!』


ん‥?だれ‥?
私何をしていたのかしら‥?


『やはり、ダメだったか‥』


あ‥そうだ‥!お母さまを生き返らせるためにリュークと契約をしたんだった
起きないと‥



「‥ん‥、ここは‥?」


『おぉ!!起きたかー!すごい生命力だな~』


「リューク様‥?どこにいるのですか?」


当たりをさがしてもリュークの姿がない


『ワシか?ワシはお前の体の中に入っている‥もうでることはない』


「中に‥!?あ!お主といわないでください」


『んー、だってまだ名前聞いていないぞ?』


「それはすみません、私の名は狐涙姫といいます」


『狐涙姫‥か、これからよろしくな』


「は、はい‥!」



そして城へ戻ってみると城中が大騒ぎしていた


お母さまの部屋へいくと元気そうなお母さま、驚きと涙で顔がぐしゃぐしゃになっているお幸とお世話人


「「神様が生き返らせたのか!」」


あ‥、私がしたってことは黙っておきましょう


『いいのか?』


「はい、そのようなことを知ったらきっとお母さまが悲しむと思うので」


『そうか‥』



私は今すぐお母さまに抱きつきたい気持ちをおさえてその場を後にした