『うぅっ…』

「俺、もう愛里ちゃん嫌いになっちゃったかも。」

すたすたと図書室からでていこうとする先輩をひきとめた。

『待って…くらしゃいっ…
 先輩に会いたくて急いできたんですっ…
 嫌いなんていわないでっ…』

あれ?

本当に怒っちゃったのかなぁ…

『先輩っ…
 好きっ、大好きぃっ』


あぁ…

なんてことをいってしまったんだ。

恥ずかしい…


抱きついておけば、顔をみられなくて
すむんじゃないんだろか。

ぎゅっ

もう少しこのままでいることにした。