ー愛里sideー あのデートの日から。 先輩に会ったあの日から。 もう少しで、忘れられそうだった先輩が。 頭から、離れない。 先輩への“好き”って気持ちが溢れそうで…。 もう少しで、勇太くんを好きになれそうなのに。 今は、昼休み。 教室にいるのは、あたしぐらい。 内庭に、3年生がたまってた。 あ、翼先輩もいる。 って、あたしには関係ないのに。 馬鹿みたい。