ー勇太sideー

それからの愛里は、いつも通りで。
俺のこと、気にしてくれてるんだなぁって思った。



でも…
あの先輩にむけられた瞳。
あれは、愛おしいものを見る目だった。


俺には…むけられない目。


だから、
愛里が離れていかないように、
愛里が俺のことを好きになってくれるように 、
あの先輩を忘れられるようにしなければいけないんだ。