ガラガラっ
図書室には、
あたしの足音だけが響く。
『やっぱ、誰もいないか…』
図書室の奥の席で、宿題をやることにした。
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ガラガラっ
３０分ぐらいたったころ、
誰かが図書室に入ってきた。
「ねぇー、きいてるぅー？」
甘ったるい女の人の声。
リボンの色が違うから、３年生だ。
その後から、入ってきた男の人。
『…意味分んない。』
それは、翼先輩だった。
楽しそうに話す先輩。
…なんだ。
あたし、からかわれてただけじゃん。
ちょっと仲良くなったからって、
自惚れるとか、あたしって馬鹿だなぁ。
帰ろう。
