理科のとき、１年の教室の前を通った。
Ａ組の前…愛里を探してた。
…いた。
興味なさそうな目でこっちを見てた。
友達も可愛いなぁ…
「…あいつが…」
よく聞こえなかったけど
たぶん俺のこと。笑
俺、そうとう嫌われてんのな。
でも、そんな愛里のことが気になる。
今はもう、結衣に似てるとか
そんなの関係ない。
ただ、俺が
“愛里”自身に興味があるんだ。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜・*:.。. .
それから、図書室での事件が起こった。
笑いながら言った俺を
愛里はにらんだ。
図書室からでていくとき、愛里は泣いてた。
『なにがしたいんだよ、俺…』
俺は、愛里を泣かせたいわけじゃないのに。
