あーもぅっ!

花音の言葉が頭から離れないっ!

「ねぇー、愛里ー?」

『なんですか?
 ていうか、先輩って
 猫かぶってますよね?
 あたしと他の人との態度が
 違いすぎる。』

意味わかんないし。。。

「愛里が可愛いからー?」

笑いながらいう先輩。
なんでか、わかんないけど
すっごいイライラする。

『そうですか。
 あたし、ホントに帰ります。』

もう、なんなの…

バンっ

思いっきり図書室のドアをしめた。





あたしがいなくなった図書室で
先輩が

「なにがしたいんだよ、俺…」

なんて悲しそうに言ってるのなんて、
知らなかった。