「そっか、そっか!
 はっきりしてる方がいいもんねー!」

花音はそう言って、
背中をベシベシ叩いてくる。

『痛い。やめて』

「うわー。
 愛里冷たぁーい。
 花音さみしいーっ」

ニヤニヤしながら、泣き真似してる花音。

『そろそろ、本気で怒るよ。』

「ん。怖そうだから、もうやめるわ」

よろしい笑

『そもそも、あんなやつのどこがいいのよ』

ありえないんだから!

「あんなやつって…
 愛里、知り合いなの?」

げっ…

『いっ、いや…
 さっき、はじめて知ったけど、
 どこがいいのかなぁって思ってさ。
 あははは…』