それからも、俺達は
普通のカップルって感じで。
何事もなく時間はすぎていった。

付き合って2カ月がたった。

待ち合わせしてたわけじゃないけど、
結衣がいると思って、図書室にむかった。 

奥から男の声が聞こえてきた。

「なぁ、結衣?
 最近、翼ってやつと仲いいよな? 
 付き合ってんの?」

結衣と…しゃべってんのか…?

「何言ってんのよ。
 付き合ってるわけないでしょー?
 ちょっと顔がいいから遊んでるだけ。」

…は? どういうことだよ…・

『結衣、どういうことだよ…?』

「っ、きいてたんだ。
 しかたないか。
 言ったとおりだよ?
 ちょっと遊んでただけー」

『…くそが』

イライラして図書室の扉を殴った。
本気で好きだったのは、俺だけだったのかよ…

ふざけんな…

もう2度と、誰かを好きになったりしねぇ。