いつもなら目が合うと優しく微笑みかけてくれる叶斗

なのに今日は目を合わせようともしない


授業中って事もあるので、ノートに言葉を並べた


“なんかあった?”

黒板を写していた叶斗の手がピタリと止まる


暫く停止していた手が文字を綴り始めたのは数分経ってからだった


“僕、貢に監視されてるんだ”


「は…?」

思わず声が漏れる

監視?

監視って…あの監視か(いや、それ以外に無いけどさ)


“監視って何で?”


率直に浮かんだ疑問をストレートにぶつけて見る

俺の書いた疑問を見た叶斗は、少し気難しそうな顔をしてからペンをはしらせた


“愛されすぎてるんだ”