「何言ってんのコイツ…」
「何か頭ヤバイんだけど」


「ヤバイのはお前らの方だ」


声のする方へ彼女たちの視線が一斉に集まる

「叶斗になにしてた」

「あ…み、つぐ君…」
「これは違「良いから答えろ」

見なくても分かる
きっと貢は今、普段とは違う、殺意に満ち溢れている目をしていると思う

彼女たちが怯えるのも無理は無い

怯える中恐々と答える1人の女の子
「わ、私達はただ鷹君に近付かないように注意してた、だけで…」

良いよ

その答えは完璧(パーフェクト)だよ
僕の理想通りだ

「…鷹?」

確かめるようにその名前を反復した貢


「お前らまたあいつのファンか」

低い声でうねりをあげながら彼女たちのもとへと近付いて行く

そろそろこのタイミング、かな


「貢、やめて」