全身に、骨や血管が剥き出しになる程の、惨い傷を負った男が、前に立ちふさがって、 「・・・・・・これで・・・・・・頼む・・・・・・これで・・・・・・」 と呟きながら、 彫刻刀を、私に差し出したのでございます。