「ここどこ?ねえ、ここどこなのよお?」 夕方、ギャル風のファッションに身を包んだ女子高生が、泣きそうな声をあげながら、うろうろとさまよっていた。 その少女の両目玉が、ありえない動きでぐるぐると激しく回っていた。 「よく見えないよお。ここどこお?」 古い墓場だった。