夕方、下校中、誰もいないのに、道路の表面を、男のひとの影だけが走ってくるのを見た。 その影は、わたしの影の首をしめて、殺したあと、どこかへ行った。 わたしは自分の影の死体をひきずりながら、家に帰った。 足元から、腐臭がしてきた。