「あしあげるからうでくれよ」 そう書かれた手紙といっしょに、太ももの付け根から千切りとられた、血まみれの人間の両足が、 アパートの私の部屋のベランダに転がっていた。 手紙の終わりには、 「こんやうでくれよ」 と書かれていた。 もう夜だ。