深夜、人気のない道を歩いていると、カスタネットの音が聞こえた。 道の脇にある、狭いドブの中から腕が出ていて、その手がカスタネットを鳴らしていた。 見ないふりして通り過ぎようとしたとき、カスタネットの音がやんだ。