永遠の幸せを

「大丈夫?」



明日の仕事に支障がないようにセーブしていたつもりなのに…
足元が千鳥足になっていた。


私は諏訪部さんの肩を借りて、エレベーターホールまで歩く。



「一人で帰れそうにないね・・・」

諏訪部さんの顔には下心が見える。


一晩だけの相手だし、別にいいっかと…私は彼の全てを委ねていた。



彼のリザーブした部屋はこのホテルでは上級クラスのスイート。



ソファの椅子に座り、酔った身体を休める。


「はい、水」


諏訪部さんは私にミネラルウォーターにペットボトルを渡す。


「ありがとう」