永遠の幸せを

「…臍帯血移植…」



「ああ・・・臍帯血移植は骨髄移植に比べて拒絶反応も少ない…今…臍帯血バンクに問い合わせている」




「移植か…」



比呂斗も俺の目の前のデスクでパソコンを使い、情報召集。
俺は学会の論文の執筆に追われていた。



俺は小児医療の地域差を廃絶する為の論文を書いている。



「はい、東亜医科大付属病院小児科医局・諏訪部です」



俺は外線の電話に出た。



ーーーー・・・圭吾君…桐生です。美紅の陣痛が始まったみたいだから・・・病院に急ぐわ




電話の相手は桐生夫人だった。