君の笑顔と青空と




「逆に……?」



聞き返すと、美紗はハッとして「ごめん」と私の手を離して行ってしまった。


残された私は、その場に呆然と立ち尽くしていた。


美紗がチラリと振り返ったとき、一瞬だけ見えた。




美紗の目に滲む涙。


……泣いてた、の?どうして?


美紗の涙なんて、出会って今まで一度だって見たこともないのに。




もしかして美紗、増井のこと……好きなの?


何かしてあげなきゃ。



そう思うのに、何ができるのか分からない。


いつも喧嘩ばかりで。
増井にはきつい口調だった美紗。



それって……照れ隠し、だったのかな。