秘密の恋。【短編】



「ち、違います…」

舞さんにも隠してしまって少し落ち込む。
そんなこと見透かしたように、

「いいんじゃない? 人それぞれ性格が違う様に、私みたいにすぐ自分の気持ちを伝えられる人もいる、でも反対に言えない人もいる。それは当たり前なんだから。菜々ちゃんは後者なんだよね」

「舞さん…」

「でもね、言えなくてもいいけど、例えどんな恋でもその気持ちを無かったことにしたらだめよ」


その言葉は私の胸にストレートに届いた。


春樹君に1年以上の片思いをしている私。でも届くことはない。彼女もいるのなら可能性なんて0だ。

それならいっそこの気持ちを捨ててしまおう。

何度もそう思ったからだ。