「菜々まだ好きな人いないの?」
今は学校の休み時間。
女子が大好きなこの話題。
それに毎回「いないってー」って答える私。
「ありえない私達もう高2だよ」
「私は春樹君が好きー」
「私もー」
春樹君とは私達のクラスの男の子。
スポーツもできて、頭も良くて、そしてイケメン。まさにパーフェクト男子なのだ。
そんな春樹君はもちろん学園のアイドルみたいなもので、たくさんの女子から好意を寄せられている。
だけど、今春樹君が好きと言った私の友達2人は、彼氏がいる。
春樹君はアイドルみたいなもので、好きだけど手が届かない存在。それに加え彼女もいる。だから2人とも諦めているのだ。