顔がばれたら終わりだから黒いローブを着て森の中に入った。


小鳥がさえずり、とても静かで、光が差し込んで…


世界を滅ぼしたはずだったのにまだこんなところがあったのか…



まるでここだけ。時が止まっているような感覚


今の俺がいていい場所ではないことは分かっていた。

だが、進むしかなかった。


その先にあるのが光でも闇でも…


全てを失った俺は何も恐れるものはなかった。





「カーンーコーン♪」


鐘の音が聞こえる。


まるで侵入者が訪れた合図のように。