「島田・・・くん?」
「うん?どうかした?杉並さん。」
「ううん、なんでもない。大事なの?彼女さん。」
「・・・そーだね。」
島田くんの瞳に映るのは木内さん、彼女だけなのだろう。
でも、同時に島田くん。
――――アナタは何に怯えているの?
「お昼の時間だ。」
「じゃあ、彼女さんによろしく。」
もし、木内さんの代わりになれるなら・・・
「分かった、ありがとう。杉並さん。」
島田くんの瞳に映りたい。
なーんて、無理か。
「島田くん。」
「何?木内さん。」
だって、島田くんは彼女の事でしか笑わないんでしょ?

