ちょうど、1週間前。


いつもどおり、授業中は睡眠中の島田くん。


揺らしても起きないので完全無視。




先生が入ってきて事件は起きた。





「席替えするぞ―――。」


気怠そうに言う、我が担任、松ちゃんこと松本 武。


自称 20代と言っているが30はいっているだろう。




「やった―――」と喜ぶクラスメイトを見て、わたしは苦笑いをしていた。




―――島田くんと離れてしまう。


それも、島田くんの隣を別の女の子が座るのだ。


「嫌だな―――。」


自然に声が漏れてしまう。




「何が嫌なの?」