島田くんとの恋




僕はふっと微笑んだ。


これは犯罪級だ。



「じゃあ、戻りましょうか。」



そっと、木内さんの手を握る。




そうすると、さらに木内さんは真っ赤になって「うん。」といった。




ホントにカワイイ彼女。




「星・・・くん。」



「!!」



イキナリ、下の名前を呼ぶ彼女。



見ると、彼女は下を向いていた。



耳まで真っ赤だ。





でも、それは僕も同じ。




「マジ、勘弁。」



兄貴はどうやら、彼女に少し変なことを吹き込んだらしい。


「未来さん、」



「―――ッ!!」

彼女は顔を上げた。


チュッ。


短いリップ音。