なっちと共に無事に合格を果たしたわたしは高校生となっていた。
「未来、知ってる?」
「うん?何を。」
高校生活にもだいぶ慣れたころ、
わたしはなっちとお昼を食べていた。
「しまだ・・・せい?誰、それ。」
「ハァァ――覚えてないの?」
「???」
なっちは頭にはてなマークを浮かべるわたしをみて「覚えてないの?」と今度は目で訴えてくる。
そんなことされたって、覚えてないものは覚えてない。
っていうか、知らないのですけど・・・。
「島田 星。学年トップの秀才で美少年。」
「へぇ~。」
知らないひと。
覚えてないや、と笑うとなっちはあきれたような顔をした。
どうやら女子界では知っておかなきゃいけない人、№1みたいだ。
「木内さん。」
わたしはクラスメイトから呼ばれたので、「何――?」と返すと「話があるんだって。」といわれたので、クラスメイトの元に向かった。
「木内、未来さんですよね。」
そこにいたのはあの、受験会場でみたイケメンだった。
綺麗。
まじかで見た、その人にはこの言葉がやっぱり、ぴったりだった。

