『ねぇ、絋佳どこ行く?』 絋佳の前に座る滋は、先生の目を盗み後ろを向いて小さな声でそう聞いた。 『考えておくよ。ほら、まだ砂渡先生が話してるよ』 真面目な絋佳は、滋の問いに答えると共に柔らかく注意をした。 『ん、もぉ……』 滋は時折、面倒な事を言う親友に唇をとがらせ前を向き直した。