-星夏side-

青空が広がる初夏。
放課後、中庭のお掃除をしていると仲良しのしぃちゃんこと、天川汐音ちゃんが迎えに来てくれた。

「星夏ー!帰るよ。」
「あっ、しぃちゃん。
うーん...一緒に帰りたいんだけどお掃除しなきゃいけなくて...。遅くなっちゃうといけないから先帰ってもらって大丈夫だよ。」
「また星夏1人なの!?」
「うん、りっちゃんとみぃちゃんもお掃除の当番だったんだけど用事があるみたいでお掃除頼まれちゃった。」
「それで1人なの!?
...星夏あんたはえらいっ♪」
「えーえらくなんてないよ。」「でも嫌な時はちゃんと言わなきゃだめだよ?」