諒side

「諒…」

響兄に呼ばれて診察室に入った。

「諒…落ち着いて聞いてくれ。
笑菜はもう長くはない。もって…そうだな…一週間ぐらいだ。だから、昼間は笑菜に麗菜と崚稀に会わせてやってくれ。夜は、諒と千咲と渡夢と四人でいてくれていいから。」

「はい?」

誰が長くない?笑菜が?

「嘘だろ?」

「嘘じゃない。」

「笑菜には…」

「伝えないでくれ。」