今年も暑い夏がやってきてしまった。
ソフトテニス部に所属している私は夏が嫌いだ。
夏休みの練習メニューなんて、地獄メニューっていわれるほど過酷なメニュー。


「では、夏休みが終わったらまた会いましょうね。」

担任の話しが終わり長い長い夏休みが始まろうとしていた。

「ここなぁー!今日の放課後って部活あるよね?」

「うん。あるよー」

「わかったぁ!ありがとう。」 

この子は同クラの舞那[なま]。
背は小さめでショートカットが似合っている可愛い子だ。

「ここなぁ。先にコートいってるよ!」

「わかったあ。」

 舞那は廊下を走り外にでた。
 私も早くいかなきゃ。

 階段を一段一段。ゆっくり降りていく。
 
 「あっ。ノート忘れた。」

 せっかく階段を降りてきたのに。また戻らなくてはならなくなった。

 そして、机からノートを取り出し外に向かおうとした。

 「佐々木さん?」

 えっ?
 だれだっけ・・・?

  「同クラのバスケ部。近藤桜晴。
わかる?」

 あっ!
 そぉだ。思い出した!
 桜晴くんってあまり学校きてないから忘れた・・・

「桜晴くん。どうしたの?」

「いや。バッシュ忘れた。」

「あっ。そぉなんだ。」

「おぅ。じゃあ、またな。」

「うん。バイバイ。」