ケータイ小説 野いちご

ケータイ小説 野いちご

これまでのデビュー作家

野いちご学園

2019年10月19日の週間総合ランキング

ランキングをもっと見る

ボイス付きマンガ動画 YouTubeで無料配信中!

野いちご読書

アプリでもっと便利に小説が読める!
大好評の「野いちご読書」アプリなら、ページめくり不要でサクサク縦読み!全作品が無料で読み放題♪
  • App Store からダウンロード
  • Google Playで手に入れよう

野いちご学園の新着投稿

    • 同級生
    • 休日
    • 遊園地
    • 頭ぽんぽん

    「んー!無理無理!絶対乗らないんだからー!」

    なんでこんな遊園地のど真ん中で叫んでいるのかと言うと

    「大丈夫、昼間より待ち時間短いし、すぐ終わるし?」

    「そういう問題じゃない!」

    無論私の大の苦手なジェットコースターに乗せられそうになっているのである。普段は大人しいやつなのに今となっては深夜テンションでキャラが豹変している。

    「で、このジェットコースターはどこにあんの?」

    「ぜったい教えない!」

    「まぁ、スタッフに聞けばいい話か。」

    「げっ...」

    そろそろジェットコースター見つけちゃいそうだな...どうしよう...

    「本当にもう...無理なんだってば...」

    私は怖さのあまり橋に突っ伏してしまった

    「そんなに嫌なの?」

    「嫌だよ...怖いもん...!」

    「じゃあ俺が手ー繋いでてやろっか?」

    「うっ...じゃあ...乗る...」

    怖さがましになった気がした。

    開く閉じる

    • 義兄
    • リビング
    • 頭ぽんぽん

    「瀬奈ぁー」

    ソファーでくつろいでいた私に、声が掛かる。

    「あ、お兄ちゃん!お帰りなさい」

    帰ってきたばかりのアイドルオーラむき出しの義兄が、私の後ろに立っていた。

    「ただいま」

    「疲れたよね?」

    疲れきった兄の為にと立ち上がろうとした私を、

    「渡す物があるから」

    と、片手で制した彼。

    そして、お兄ちゃんはいそいそとバッグを漁り始めた。

    「はい、前のお返し」

    私に渡されたのは、見覚えのある袋。

    「えっ?」

    「ホワイトデーだから、これ買ったんだけどね…この前の、美味しかったよ。ありがとう」

    「あっ…うん」

    そしてお兄ちゃんは、私の頭をぽんぽんと軽く撫でて自室へ戻ってしまった。

    そんな彼に、家族だと分かっていてもキュンとしてしまう私。

    袋の中身は、私の大好きな抹茶味のマカロンだった。

    「…ありがとう」

    そんな私の言葉は、部屋に響いて溶けて消えた。

    開く閉じる

    • 家族
    • 階段
    • 髪クシャ

    「んー…」

    私が階段を下りていると、航海(うみ)が伸びをしながら階段を上がってきた。

    私達はお互いの存在に気付き、そのまま擦れ違う。

    私の隣に風が吹き、航海の匂いが鼻をくすぐる。

    「ねえ、」

    思わず、私は彼を呼び止めていた。

    「?」

    階段を上がっていた彼は、その格好のまま私を見下ろした。

    「あのさ、私達って…これって、同居してるって言うの?」

    同い年の航海だからこそ聞ける、素朴な質問。

    彼は何度か瞬きをした後、笑って口を開いた。

    「同居?僕らは、もう家族ですよ」

    その単語は、私がずっと欲していたもの。

    「それに、僕達は…一緒に住んでるんじゃなくて、一緒に生きてるんです」

    出会う前の環境が違くても、幾ら過去に押しつぶされそうになっても、私達は家族。

    「これからも一緒に生きていきましょう」

    彼は私の髪をくしゃりと撫でた後に妖艶な笑みを見せ、階段を上って行った。

    開く閉じる

新着投稿をもっと見る

感想ノート

りんどう珈琲 (古川 誠/著)

  • りんどうの花言葉、『あなたの悲しみに寄り添う』とても心に響く言葉でした。
    マスターは本当にりんどうのような人でしたね。柊も学校を卒業して大学へ行き
    自分の目標を見つける事が出来ましたね。どんなに悲しくても寂しくても自分で決める事が出来た柊は、とても素敵な人間になれるような気がしました。本当にお疲れ様でした。次回作も楽しみにしています!ありがとうございました。

    tanishi   2014/05/18 15:50

  • 今回はとても悲しい話でしたね。マスターの気持ちがすごくよく分かりました。
    柊には、悲しみの中からしかえられない何かがあるのならば、せめてそれを感じる事が出来れば良いなと思いました。次回も楽しみにしています。

    tanishi   2014/04/24 22:41

  • 作者の表現がとても的確ですね。
    私は気持ちをこんな風に上手く言葉にして人に伝える事ができないので読む度に感動しています。
    柊は自分は子供で、まだ上手く考えたり言葉にして伝えられないと言っていますが、同年代の子よりとても色んな経験をしているし、その分ちゃんと筋の通った考えを持つ素敵な女の子ですよね。
    私も沢山泣いて考えさせられました。

    さくらみや   2014/04/19 10:09

  • 今回は、マスターと柊の話でしたね。マスターの夏休み。突然そうしたくなる気持ちはきっと誰にもあるんだろうけどなかなか出来ないのでマスターがうらやましいですが、マスターも色々考えていると思うのでうらやましいとか言ってもマスターはそんなつもりは無くて。
    今回もなんか心に残る話でした。

    tanishi   2014/04/02 10:24

  • 毎回楽しみに読ませてもらっています。
    この物語は読むと切ない気持ちになりますが、よくよく考えると元気をもらえるような気がします。次回も楽しみにしています。

    tanishi   2014/02/22 15:59