「 駄目か? 」

「 ...駄目、ではない...けど... 」


全て見透かしていたかの様に目を細める結城。


「 なら問題はないだろう? またな 」

私が言葉に詰まっていると結城はそう言って私の頭を撫でる。

「 ちょ、待って! 」

「 ...? 」

慌ててそんな結城を呼び止め、振り返った隙に彼の唇を奪う。

「 ...じゃあね 」

「 ...お前は、ほんとに... 」

満足げに笑って手を振る私に結城は苦笑する。


初のダブルデートと夏休みは、そんな終わりで幕を閉じた。