「まあ、だろうね。泣かせたりしたらとっちゃうからね?」
「梨本に失礼ですよ」
「だからつきあったとはちょっと違うんだよー」
冗談っぽくそんなことを言い出す生徒会長に、俺も少し口角をあげて言葉を返す。
「うん、違うんだよ。...だから、さ」
「?」
「俺だって、そんなすぐに気持ちを変えられるような器用な人間じゃないんだよ」
「...せいとかいちょ「二人ともどうしたの?はやくご飯食べようよー!」...嗚呼。」
生徒会長のその切なげな言葉に頭の中の信号が点滅し、思わず声をかけようとしたがその言葉は二人の声に遮られ、俺は頷くことしかできなかった。