腹黒ちゃんと無表情王子。Ⅱ



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「...大丈夫か?」

「だ、だいじょ、うぶだけど...微妙に寒い」

結局二列目に乗ったものの、生徒会長の後ろに座っていた七瀬は、思わずしゃがんで水を回避した生徒会長の被害をもろに受けた。

「もう、なんでしゃがむの!?勿体なっ!」

「いや、反射的に...ごめん七瀬ちゃん」

「いや大丈夫ですよー?」

申し訳なさそうに言う生徒会長に緩く笑う七瀬。