「端だから誰も見ていない」
「言いきれないでしょばか!」
「馬鹿とは心外だな...そんなことばっかり言ってると黙らせるぞ」
また頬に触れる結城の指でその意味を理解した瞬間、思わず頬が熱くなる。
「..冗談だ」
ふっ、と楽しげに目を細め微笑む結城。
「ぜ、絶対楽しんでるでしょっ...!?」
「別にそんなことはないが?」
結城は平然と私の二度目の非難の目を軽く受け流す。
そんな結城の行動一つ一つが脳裏に焼き付く。
...我ながら、あれだなぁ
なんて軽く自分に呆れつつ、柚希たちの帰りを待った。
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