『憂、お願い!
ダブルデートしてください!』
「...。...っ!? 」
時間差で驚き、思わず携帯を近くに寄せてまじまじと見つめる。
『デート!?誰と!?』
『えっと…それは、あれだけど…。とにかく、お願いできないかな?』
私の問いをはぐらかし、お願いしてくる柚希。
「う、うーん...」
その後もう一度スケジュール帳を確認してみたけど、やっぱり空いてあるのは最終日くらいしかなかった。
「ダブルデート、かぁ...」
二人っきりでデート出来ないのも惜しいけど、他ならない柚希の頼みだ。
これまで、柚希にはたくさんお世話になってる。
ダブルデートでも、デートはデートだ。
...それに、好奇心には勝てない。
__それで、結城にお願いする為にもう一度電話したのだった。

