「...あ、ここでいいよ?」 「ん、そうか」 「あっ、待ってっ」 そうこうしているうちに家の近くに来たため、結城にそう言って微笑む。 それを聞いて、軽く手をあげ後ろを向こうとする結城を慌てて呼び止める。 「?なん__」 小さなリップ音をたてて、結城の頬にキスをする。 「私ばっかドキドキさせるから、お返しです」 悪戯っぽく目を細めると、 「...お前のお返しは毎回よくわからんな」 と小さく笑って、不意に私の頭を引き寄せた。