「ほら、行くぞ」 「...え?」 「送る。そんなに遠くないしな。」 「え?あ、な、何で?」 そんなこと夢にも思っていなかったから、思わず理由を問う。 「...彼女を送るのに理由なんていらないだろう」 結城は、そう囁くと、ふっと口元を緩める。