「これ俗に言う、は、初ﾃﾞｰﾄじゃないの?」

言葉を発するだけで少し照れたように頬を赤くする七瀬。

「...課題を終わらせないことには何もできんだろう。」

..正直、ﾃﾞｰﾄとは何をしていいものかわからなかった、というのもあるが。

「ぇぇぇ...じゃあ、次のﾃﾞｰﾄの場所は私に決めさせてよ？」

七瀬は膨れっ面のままで俺を見つめる。


「...嗚呼。」

俺はそんな七瀬に、呆れたようにため息をついた。