「誕生日、おめでとう」 「あり…がと…」 七瀬が俯くと同時に長い髪が頬に掛かる。 それを指先で七瀬の耳に掛ければ、若干涙目のまま俺を見つめる。 その目元にキスを落とせば、少しくすぐったそうに身をよじる彼女。 「可愛い」 「っ、何?急に...」 「ああすまん、解りきってる事だったな」 「そういう事じゃない!」 顔を朱に染める七瀬の額にまたキスをする。 「嫌なのか?」 「嫌なわけ...ない、けど」 「じゃあ問題ないだろう」 言葉に詰まった様子の彼女に小さく笑みを溢す。