部屋に行けば、勿論女子トークが始まった。
「え、え、紗江って安田が好きなの!?」
「好き…かな…。」
「きゃー!」
皆が騒ぎだす中、私にも話題がふられる。
「ね、憂は?」
その瞬間、少しだけ愛ちゃんが肩を反応させるのが見えた。
「うーん…微妙」
曖昧に答えれば、「えええええ!?」と色々な推測が飛び交う。
「ちょ、憂ちゃん一緒に外出よ!」
愛ちゃんが唐突に私の手を取る。
「えー!愛ちゃんもしかして何かしってんの!?」
…周りからしたら愛ちゃんが何か知っていて私を逃がした様に見えるんだろうな。
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