そして、何週間かして
夏休みがやってきた




「暇だな~。そうだ、さなえと遊ぼうかな?」




私は電話してみた



「あっ!もしもし~さなえ
暇ちゃんナウですか?」





『暇ちゃんナウではありません』




「エ~。ぶ~。誰か暇ちゃん知らない?」




『かえでは王子と遊びなさい!
彼氏なんだから!』




「え!誘うの恥ずかしいよ」




『いいから、連絡しなさい
んじゃ、私はこれで
さようなら。ちゃんと誘うのよ』




「わかったよ………。」