『一生のお願い、聞いてよ。』


ビクッ

体がビクつく

また、体が震え出す

目を覆った手を外すことができなかった

怖くて、怖くて、怖くて怖くて怖くて



『ねぇ』


肩に手が置かれた


「いやっ!!!!」


慌てて手を払った


だけど、そこにいる人の顔は見れない


怖くて、下を向くことしかできない



見えたのは、そこにいる人の足元



『はい』


目の前に紅茶花伝がひょいと出てきた


びっくりして、顔を上げた


そこにいたのは、さっきのヤンキーじゃなく、違う人


暗くてよく見えなかったけど、月の灯りに照らされて髪がキラキラしていた


(誰…?)


『とりあえず、これ、ん』


その人はしゃがみこんで、ニコっと笑って紅茶花伝をあたしに差し出した。


でも、怖くて、受け取れなかった

何があったのか、この人は誰なのか、さっきの人たちのグルじゃないか


何も分からないあたしは、受け取らずにうつむいた。


『もう大丈夫だよ』