ヒュンヒュンと冷たい風が私の頬を叩く
私、死んだんじゃないの…?
「え!?」
私は地面に向かって落ちていく
ジタバタと足や手を必死に動かしても地面はグングン近づいてくる
「死にたくない、誰か…助けて!」
もう来るであろう強い衝撃を備えて強く目を瞑り身体を硬くした
いくら待っても強い痛みはこない
「怪我はないですか?」
優しい声を耳にして目を開ける
長いポニーテール、澄んだ瞳、浅葱色の羽織り
「大丈夫ですか?」