「ああ!もう8時!?何で起こしてくれなかったのよ!」
急いで服を脱ぎ捨て制服に着替える
目覚まし時計をセットする時間を一時間ほど間違っている
「何回も起こしたしセットする時間を間違えた自分の責任でしょ!」
うぅ…ごもっとも
鞄を背負い部屋を風のごとく走り出る
「由紀、ご飯は?」
「いらないよ!時間がないんだから!」
靴を履きながら親の問いに答える
サラサラの長い黒髪をなびかせて振り返り
「行ってきます!」
「いってらっしゃい、今日は早く寝るのよ?」
「はい!」
「気をつけてね」
親と話せることは普通だって思ってた
「あ!今日さ新選組やるからビデオに撮っててね!」
ここから私の日常は一変する