その大切で楽しい時間を地球から来た良く分からないひょろひょろ野郎に妨害されるのは嫌で嫌でたまりません。

やる気が有るならまだしも、やる気が無いなら前言通り近くの星のホテルででも缶詰になってて欲しいと心の底から思いました。

そして、案の定、奴は自分から動こうとはしないし、牛舎の中に入ろうともしませんでした。

動物特有のにおいがダメらしく消臭スプレーを片手に牛舎の前で妙にカッコだけ付けて立ち尽くすのみ。

その光景がリンダのいらいらを更にパワーアップ、彼に対して自然と乱暴に接してしまいます。

「ちょっとあんた、どきなさいよ、入口房がないでっ言ってるでしょ!邪魔よ邪魔!」

リンダは一輪車に干し草をいっぱいに積みこんで、乱暴にひょろひょろを牛舎の入口から追い出すと、慣れた手付きで敷き草の交換を始めました。

その時、ひょろひょろの行動が、ちらりとリンダの視線に入りました。

無理矢理どかされたひょろひょろは性懲りも無く牛舎の入口にもたれかかって髪の毛を気にしながら携帯電話をちゃかちゃかいじくり始めたのですよ。その行動に、リンダの感情が一気に沸騰します。

『 怒(*^_^*)』

そして、爆発炎上するのは時間の問題でした。