週に一度、リンダはお休みを貰っています。

本当は休みよりも牛達の世話をしている方が好きでしたので、要らないと言う事をおじさんに告げた事が有ったのですが、休みは、体を休めるのと共に、心も休める物だ。近所の惑星に買い物に出るもよし、見聞を広げる為に読書するもよし、その時間を、如何に大切に出来るか考える事も学生時代は大切にしないとイケない、そうおじさんに言われて、リンダは後ろ髪引かれますが、週一回の休みを取る事にしたのです。

そんな訳で、リンダはボスを連れて近くの草原にピクニック。

青空の下で、お弁当を食べつつ読書しつつ、ボスと遊ぼうと考えたのですが…この計画に、南まで付いてきてしまいました。

「どう?良い処でしょ。あたしの一番のお気に入りの場所よ。此処で本読んだり、ボスと遊んだりするの」

リンダは嬉しそうに南にそう説明しましたが、やはり彼には興味の湧かない場所の様でした。

何時もの場所にシートを敷いて二人で其処に座り込み、メイおばさんが作ってくれた、ライ麦パンのサンドイッチのお弁当を開きます。

「食べない?」

リンダは一応南に勧めて見ましたが、彼は相変わらず何時ものゼリー飲料を啜っています。リンダは思いました。こいつの味覚はどうなってるんだろうと。